“「役に立たない学問をつぶせ」というなら、「ハゼの分類学」「テムズ川水運史」「ニワトリの起源」などは、真っ先に一掃すべき分野であるに違いない。カネにならないのだから。為政者たちよ、政策に自信があるなら、皇居にでも行ってそう主張して、「L型大学的実用スキル習得」でも進講してくるがいい”2015-06-20

“「役に立たない学問をつぶせ」というなら、「ハゼの分類学」「テムズ川水運史」「ニワトリの起源」などは、真っ先に一掃すべき分野であるに違いない。カネにならないのだから。為政者たちよ、政策に自信があるなら、皇居にでも行ってそう主張して、「L型大学的実用スキル習得」でも進講してくるがいい”

「G型大学・L型大学」とは、それぞれグローバル(Global)型、ローカル(Local)型の大学という意味で、2014年10月に開かれた文部科学省有識者会議において、経営共創基盤CEOで経営コンサルタントの冨山和彦氏が提言した新しい大学教育のあり方を示す言葉です。提言では、日本の大学をごく一部のトップ大学・学部に限定したG型と、その他の大多数の大学・学部からなるL型に二分。前者では、グローバルで通用するきわめて高度なプロフェッショナル人材の輩出を、後者では、地域経済の生産性向上に資するスキル保持者の養成を目的とする――としています。日本の大学の大半を実質的に“職業訓練校”として位置付ける内容だけに、提言は賛否両論を呼んでいます。

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